向山洋一教育賞

向山洋一教育賞は、
教育技術の開発・発展のために
創設されました。
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第3回向山洋一教育賞受賞者が決定しました
どの子も大切に
されなければならない。
一人の例外もなく。

向山洋一教育賞とは

教育技術の開発、普及、発展を願い、
応募論文による「向山洋一教育賞」を創始する。
以下4つの賞がある。
Ⅰ.教育技術賞
Ⅱ.最先端実践賞
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
Ⅳ.向山洋一実践・研究賞
上記のほか、推薦書による特別賞を設ける。
向山 洋一
1943年、東京生まれ。前日本教育技術学会会長。
東京学芸大学卒業。長年にわたり東京都公立小学校教諭を務めた。「教育技術の法則化運動」およびTOSS(Teachers’ Organization of Skill Sharing)を主宰。現在TOSSは、サークル数700、会員数約1万名の日本最大規模の教育団体となっている。NHK「クイズ面白ゼミナール」教科書問題作成員、千葉大学非常勤講師、上海師範大学客員教授を歴任。『教室ツーウェイ』『向山型算数教え方教室』など、編集長として数多くの教育雑誌の編纂も手がけた。「学級崩壊」「モンスターペアレント」「黄金の三日間」などは、向山の造語である。『斎藤喜博を追って』(昌平社)、『新版 授業の腕を上げる法則』(学芸みらい社)、『いじめの構造を破壊せよ』(明治図書)、『学校の失敗』(扶桑社)ほか、3,000冊を超える単著・共著・編著書がある。
向山洋一公式サイト:https://mukoyamayoichi.com/
教育技術の4つの理念
向山洋一は「教育技術の法則化運動」の発祥(1984年)にあたって次の4つの理念を掲げた。

① 教育技術はさまざまである。できるだけ多くの方法をとりあげる。(多様性の原理)
② 完成された教育技術は存在しない。常に検討・修正の対象とされる。(連続性の原理)
③ 主張は教材・発問・指示・留意点・結果を明示した記録を根拠とする。(実証性の原理)
④ 多くの技術から、自分の学級に適した方法を選択するのは教師自身である。(主体性の原理)
向山洋一教育賞
応募論文による向山洋一教育賞として、以下4つの賞を設ける。

Ⅰ.教育技術賞
すべての応募論文の中から、最も優れた実践及び研究を選考する。

Ⅱ.最先端実践賞
最先端課題に取り組んだ応募論文の中から、最も優れた実践及び研究を選考する。

Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
誰一人の例外もなく、どの児童生徒も大切にされる学級経営、
または児童生徒指導に取り組んだ応募論文の中から、最も優れた実践及び研究を選考する。

Ⅳ.向山洋一実践・研究賞
向山洋一氏の実践群を深く研究、検証し、発展させた応募論文の中から、
最も優れた実践、研究及び諸活動を選考する。

上記のほか、推薦書による特別賞を設ける。
応募条件・方法
向山洋一教育賞に応募できる者は、 日本教育技術学会の個人会員、団体会員または 賛助会員でなければならない。
詳細はこちら
推薦条件・方法
特別賞に推薦できる者は、日本教育技術学会の個人会員、団体会員または賛助会員でなければならない。なお、被推薦者はこの限りではない。
詳細はこちら
応募・推薦期間
2024年5月1日から2024年8月31日まで
表彰
受賞者の表彰は日本教育技術学会において行い、副賞を授与する。推薦が受賞した場合、副賞は被推薦者に授与する。
副賞は以下のとおりである。

Ⅰ 教育技術賞 20万円
Ⅱ 最先端実践賞 10万円
Ⅲ 学級経営・児童生徒指導賞 10万円
Ⅳ 向山洋一実践・研究賞 10万円
特別賞 10万円

選考委員長

明石 要一(千葉大学名誉教授)
1948年生まれ。大分県姫島村出身。
東京教育大学大学院博士課程単位満期取得退学。専門は青少年教育と遊び論。千葉大学で37年間教員養成に携わり、教育学部長を務める。2013年に定年退職後、千葉敬愛短期大学学長に就任。また、文科省の中央教育審議会委員を8年務め、2021年2月に退任した。著書に『ガリ勉じゃなかった人はなぜ高学歴・高収入で異性にもてるか』(講談社α新書)、『教えられること 教えられないこと』(さくら社)ほか多数。

選考委員

谷 和樹(玉川大学教職大学院教授)
日本教育技術学会会長。
兵庫教育大学修士課程修了。兵庫県の公立小学校教諭として22年間勤務。学級担任として子供たちと向き合いながら、「どの子も大切にする優れた教育技術」を若い頃から向山洋一氏に学び、TOSSの研究会で活動。現在は、TOSS代表、NPO教師力プロジェクト理事長等も務める。各科目全般における指導技術の研究や教師の授業力育成、教材開発、ICT教育等に力を注ぐ。著書に『谷和樹の学級経営と仕事術』(騒人社)、『みるみる子どもが変化するプロ教師が使いこなす指導技術』(学芸みらい社)ほか多数。
小森 栄治(日本理科教育支援センター代表)
1956年、埼玉県生まれ。
28年間埼玉県の公立中学校に勤務し、「理科は感動だ」をモットーにユニークな理科室経営と理科授業に取り組む。2008年に日本理科教育支援センターを設立し、理科教育コンサルタント業を開始。向山・小森型理科研究会代表、ナリカサイエンスアカデミー公認トレーナー、埼玉大学非常勤講師(理科指導法)、さきたま会保育園講師(かがく遊び)も務め、理科好きの子供たちや先生を育てる活動を行う。当学会のほか、日本理科教育学会、日本化学会教育部会にも所属。著書に『子どもが理科に夢中になる授業』(学芸みらい社)、『簡単・きれい・感動!! 10歳までのかがくあそび』(学芸みらい社)ほか多数。
堀田 龍也(東京学芸大学教職大学院教授)
文部科学省視学委員、国立教育政策研究所上席フェローを併任。
東京学芸大学卒業。東京工業大学にて博士(工学)を取得。東京都公立小学校教諭を社会人の出発点とし、富山大学教育学部、静岡大学情報学部、メディア教育開発センター、玉川大学教職大学院、文部科学省参与(併任)等を務める。小学校教諭時代から「わかりやすい教え方」、すなわち教育技術や教育方法に強い興味を持ち、ICTを活用する方法について研究する道に進む。中央教育審議会委員、デジタル教科書や教育データ利活用等の国の会議の座長を歴任。著書に『クラウドで育てる次世代型情報活用能力』(小学館)ほか多数。
向山 行雄(敬愛大学教育学部特任教授)
全国連合小学校長会顧問。
公立学校教諭を経て、文京区教育委員会指導主事、東京都教育委員会指導主事、品川区教育委員会指導課長、葛飾区立清和小学校長、中央区立阪本小学校長、同泰明小学校長兼幼稚園長を務める。全国連合小学校長会会長、東京都公立小学校長会会長、帝京大学大学院教職研究科教授なども歴任。著書に『平成の校長学』(第一公報社)、『ミドル教師―ニューリーダーとしての自己啓発ノート』(明治図書出版 )、『平成の学校づくり』(第一公報社)、『平成の学校歳時記』(第一公報社)、『校長になるための教頭の習慣術33』(教育開発研究所)ほか多数。
Photo by Miura Mariko
Anyango(ニャティティ奏者 日本ケニア文化親善大使)
アニャンゴこと向山恵理子。
アフリカの音楽に魅了され、単身ケニア奥地の村で修業し、現地でも限られた男性だけに演奏が許されるニャティティ(楽器)の世界初女性奏者になる。Anyangoとはルオー語で「午前中に生まれた女の子」という意味。日本国内のほか、アフリカ、ヨーロッパなどで広く演奏活動を行い、日本ケニア文化親善大使として全国各地の小・中学校での公演も実現。2022年、9枚目のアルバム『AOKO』をリリース。著書に『夢をつかむ法則』(角川学芸出版)、『ニャティティの歌』(学芸みらい社)など。
公式サイト:https://anyango.com

第3回(2024年度)受賞者

Ⅰ.教育技術賞
関根 朋子
子供の「生きる力」を引き出す音楽指導
コロナ禍、小学校3~6年生の音楽会に向けての取り組み
Ⅱ.最先端実践賞
川原 雅樹
向山型社会AIの開発
向山洋一の社会科実践データをAIに取り込み、後世に活用する
Ⅱ.最先端実践賞
水野 正司
向山洋一の〈クイズの原則〉で〈子育て教育〉を創る
ゲーミフィケーションの手法を用いて高校生の学習意欲を高める方法
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
勇 和代
「特殊音節の平仮名指導」の研究
1年生で躓きの多い特殊音節の平仮名を、わかりやすく教える指導法
Ⅳ.向山洋一実践・研究賞
板倉 弘幸
向山実践の討論授業の実際とこれから目指すもの
知的探究型の授業を探る
特別賞
加藤 心
外国語環境下における英語の高速処理を実現する英語授業
やり取りで2秒以内に返答し始める授業と英会話テスト

第2回(2023年度)受賞者

Ⅰ.教育技術賞
小原 嘉夫
生徒エージェンシー育成のための小学校社会科授業構成理論とその評価
創造的写真読解モデルを活用した第4学年「わたしたちの県(兵庫県)」を事例に
Ⅱ.最先端実践賞
安江 愛
時間外勤務時間削減に向けて学校全体で取り組む働き方改革
教務主任の立場だからこそできること
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
五十嵐 勝義
知的障害児の日常生活スキルの形成と長期的維持
家庭でのお手伝いを学校で指導し、家庭で継続させるための方略
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
勇 和代
「1年生でマスターさせる平仮名指導」の研究
過去5年間の読み書き調査の結果を基に、平仮名指導の手立てを検証する
Ⅳ.向山洋一実践・研究賞
平山 靖
いじめ発見・対応システムと運用に関する一考察
向山洋一いじめ発見・対応システムの校内実践者に対するインタビュー分析をもとに

第1回(2022年度)受賞者

Ⅰ.教育技術賞
白杉 亮
自己調整学習理論に基づく授業技術の分類と考察
授業技術の理論的体系化の試み
Ⅱ.最先端実践賞
多々野 智子
学校の活性化を図る若年教員育成
教育技術の活用を通して
Ⅲ.学級経営・児童生徒指導賞
松﨑 力
学力向上を目指し全校体制で取り組んだ4年間の研究
2017年(研究前)と2021年(研究後)の結果比較から8つの手立てを検証する
Ⅳ.向山洋一実践・研究賞
板倉 弘幸
漢字教育における向山実践群の意義に関する検討
「覚える学習」から「考える学習」への転換期に求められる向山実践群の特長

動画アーカイブ

2024/5
第2回「向山洋一教育賞」受賞者インタビュー
2024/5
「向山洋一教育賞(第3回)」論文募集開始!
2023/11
第2回「向山洋一教育賞」授賞式ダイジェスト映像
2023/11
第2回「向山洋一教育賞」授賞式
2023/03
「向山洋一教育賞(第二回)」論文募集開始!
2022/12
第1回「向山洋一教育賞」授賞式
2022/12
第1回「向山洋一教育賞」授賞式 ダイジェスト映像
2022/8
「向山洋一教育賞(第一回)」論文募集中!締切迫る!
2022/6
「向山洋一教育賞(第一回)」論文募集

主催・協賛

主催
一般社団法人日本教育技術学会 向山洋一教育賞選考委員会
後援
日本教育新聞社
協賛
エンドレスポエトリー株式会社/株式会社学芸みらい社/株式会社教育技術研究所/株式会社スコープ・インターナショナル/株式会社正進社/株式会社騒人社/特定非営利活動法人TOSS/株式会社どりむ社/光村教育図書株式会社/有限会社向山企画/株式会社向山洋一教育技術研究所

お問い合わせ

向山洋一教育賞選考委員会
〒142-0064 東京都品川区旗の台2-4-12
info@mukoyama-award.com